2011年09月01日

「日本を捨て、海外に出よう」――Economist の記事を読んで

「日本を捨て、海外に出よう」――日本人留学生の就職事情に関する Economist の記事を読んで

今日は9月1日。
アメリカなどでは Labor Day の祝日にあたり
その直後の火曜から新学期がスタートする“桜咲く”季節。
卒業はといえば、8月ではなく5月にやっちゃいます。
6月からの3ヵ月はあの有名な長い長い夏休みだから。
もちろん、早めに卒業したい or 単位を稼ぎたい学生は
サマースクールで勉強漬けって選択肢もありますが・・・。

で、翻って日本は、4月入学の3月卒業。
これは世界的には少数派で
カナダ、イギリス、フランス、ロシア、中国などはアメリカと同じ9月入学で
これがグローバルスタンダードのようです。
http://kids.goo.ne.jp/parent/seasonevent/nyugakushiki/detail_01.html

そんなことに思いを巡らせている時
雑誌 Economist で日本人留学生の就職事情に関する記事に目が留まりました。
Hello world

日本企業と日本人留学生を取り巻く変遷がうまくまとめられていて、これは是非、若い人に読んでもらいなと思いご紹介します。
でもこれは突き詰めると、世界での日本のプレゼンスに関わる大きな話にも発展しうる問題なので、社会人の皆さんにも一読の価値がある読み物だと思います。

以下、パラグラフの要約を書いておきます。
これと辞書を頼りに是非、精読に挑戦してみてください。
Economist の割りに読みやすいです。

【パラグラフの要約】http://www.economist.com/node/21526941
1.ハーバード大唯一の日本人が日本人学生の内向き志向(※1)を憂う
2.日本人留学生の激減(※2)は日本企業の国際競争力低下と相関している
3.その危機感からジョブフェア(※3)人気急上昇、経団連、東大も制度改革へ(※4)
4.留学生激減の背景:入学・卒業時期のズレ、日本独特の企業風土(※5)
5.老齢化した日本企業が海外に活路を求める傾向が3月の震災で加速
6.しかし傾向はそうでも企業風土はなかなか変われない
ならば学生よ、君達が海外へ打って出ろ!(←私の願望も混じる^^;結論)

【注釈】
※1:内向き志向
記事の中では
...uchimuki, or the culture of looking inward, which dervades Japan.
(“内向き”とはつまり内側を見る文化で日本に蔓延している)
と記述されています

※2:日本人留学生の激減
ハーバード大学部生の場合、
1997年は日本、中国、韓国からの留学生はほぼ同数。
今では中国人は日本人の5倍、韓国人も3倍いる。

※3:ジョブフェア job fair
入学、卒業のズレを意識せざるを得ない留学生。
そのまま向こうに就職する場合は問題ないですが
労働ビザをなかなか習得できない、などの理由で
ほとんどの留学生は結局、日本に戻る道を選びます。
そこで、そんな学生と日本企業を繋ぐのが job fair。
中でも「ボストンキャリアフォーラム」は有名で
毎年1万人以上を集める大規模なジョブフェアです。
http://www.careerforum.net/event/bos/
学院生だった時、私は会社を持っていたので無縁でしたが
友人達はせっせとボストンまで足を運んでいました。

※4:東大、制度改革へ
2つの大きな流れがあります。
1つは、これはまだ決定ではありませんが
入学時期の春から秋への移行を本気で考えています。
東大が動くと、他大学の追随→企業の採用時期変更へと
雪崩を打って変わるでしょう。
もう1つは、こちらは決定事項で
教養学部に「学部英語コース特別選考」を新設。
対象は10年以上の外国語歴で外国人留学生を想定。
授業は全て英語だけで行われ
東大では初のAO入試での選考だそうです。
いずれも最高学府とはいえ世界では存在が危うい東大の危機感から端を発したとはいえ
これは日本国自体の危機にも通じるもので注目したいです。

※5:日本独特の企業風土
向こうを卒業し日本企業に就職した人の共通認識は
閉鎖的な会社が多く国際感覚を持つ自分達が逆に煙たがられ
人間関係的に浮いた存在になってしまう傾向があるというもの。
せっかくの高い生活費と学費、異文化の波にもまれた苦労の代償としては余りにもとほほな状況でした。
でも、そんな状況はいずれ近いうちに一変する日が来るはずです。
逆に日本独特の企業風土こそ異端となり、好むと好まざるとにかかわらず、国際標準に合わせるしかありません。

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いかがだったでしょう。ざっとこんな内容です。

昔、「書を捨て、町に出よう」と言ったのは寺山修司。
でも、これからは「日本を捨て、海外に出よう」ってくらいの気概でいきたい。
でもこれは何も日本はダメだって言いたいのではなく
むしろそういうグローバルスタンダードになれば
日本の技術力の高さ、調整能力の優秀さが正当な形で評価され
改めて日本は世界の中で存在感を示していけると思うのです。

そこで使われる手段は英語。
英語ができることそのものが武器になるのでなく
英語を駆使できる(情報を読んだり相手と交渉したりする)ことで
勝負するのは技術力などの中身。

その相手は日本人・外国人という区別はもう終わって
これからは世界の人たちとフラットに繋がっていく世の中になる。
そんなイメージが最近、ずっと私の頭の中に宿っています。



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この記事へのコメント
英語圏に行けば、片言の英語でも通じる。暮らしてゆける。
完全な英語でなくても、英語環境がととのっているから通用するのである。
英語環境がととのっている環境で生活していれば、そのうちに、英語も上達する。

我が国においては、どんなに英語が堪能であっても就職先に困る。
それは、人々が英語を使わないからである。これでは、暮らしそのものが成り立たない。

日本の学校で6年間英語の授業を受けてもまず話せるようにならないのは、英語環境が整わないからである。
一歩学校の外に出ると英語を使わないのでは、せっかく習った英語も錆ついてしまう。
日々の学習努力も賽の河原の石積みとなっている。

日本の学生のために英語環境を整えることが、語学力を増すことにつながると考えられる。
それには、英語を我が国の第二公用語にするのがよい。
国民も政治指導者も、英語の使用を日本人のあるべき姿と考えることが大切である。

国際社会において、我が国を代表する政治家にも英語の堪能さが見られない。
日本語のみを使用する社会において、実用にならない言語の学習は空しいばかりである。それにもかかわらず、我が国においては英語教育に名を借りた序列争いばかりが激しく行われている。
英語の学習を民間に奨励するだけでは充分ではなく、英語を習得したことに対する国家の強力な報奨(incentive)が必要であります。
英語を実用の言語とする政治指導者のさきを見据えた努力が大切です。
たとえば、公務員採用試験に英語の能力にすぐれた人物に優遇処置を施すなどの法的裏づけなどが効果的でありましょう。

英米人には、手先・目先の事柄に神経を集中する特技は得られないようである。かれ等は、生涯、歌詠みにはなれないでしょう。
日本人には、英語を使って考えることはきわめて難しい。しかし、これは不可能ではない。全員ではないが、知識人には為せばなる学習であると私は考えています。
わが国民の作る細工物は出来栄えが良い。なおその上、英米流の哲学にも良き理解を示す民族となれば、未来の日本人は鬼に金棒ということになるでしょう。
だから、英語を我が国の第二の公用語とすることには大きな意義があります。実現の暁には、我が国民のみならず、世界の人々に対しても大きな未来が開けることと考えられます。

一見我が国は教育大国を目指しているようであるが、大人の教育はない。つまり、子供が大人になるための教育はない。
我が国においては、教育といえば子供の教育のことを指している。目先・手先のことのみを述べる人は、子供のようである。
大人には考える教育が必要です。一人一人に哲学が必要です。
現実と非現実の間に区別を置くことなく語る人の内容には意味がない。だから、日本の知識人には価値がない。

「感情的にならず、理性的になれ」と国民に訴える指導者がいない。
「国民の感情に反する、、、、、」と言うのでは、主張の論拠にならないが、それのみを言う。
感性 (現実) あって理性 (非現実) なし。我が国は、一億総歌詠みの国にとどまっている。

大学生は入学しても、キャンパスで4年間遊んで過ごすことになる。
無哲学・能天気の大学生は、平和ボケ・太平の眠りの中にいる。
「入学を易しく、卒業を難しく」というような教育方針は現状を観察すれば空しい限りである。

日本人は、国連中心主義が好きなようだ。
国連の議場で世界の人々を説得するためには、自己の言葉が冴えわたる必要がある。
議論のできない人があえて国連中心主義を唱えるのは、自己の他力本願を表明するための手段ということになるのであろうか。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812

Posted by noga at 2011年09月02日 10:53
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